一月の中頃、連絡が入ってきた。
「稲ワラとりにこんかね?」
毎年、愛媛県西予市の農家・シミズさんから
稲刈りしたあとのワラをわけていただいている。
高知ではコメを収穫したら、
ワラはそのまま鋤き込んでしまうことが多い。
高知の猛暑、太陽の直射日光から
生姜を守るためには稲ワラはなくてはならない。
だから、毎年、片道約3時間もかけて
稲ワラを取りに行く。
シミズさんの田んぼはとにかく広大だ。
3haもの面積でいろいろな米作りを試している。
合鴨農法であったり、古代米の栽培であったり。
稲ワラを束ねる際の休憩に、
近況などを聞くついでにそういった話をよく聞いた。
今回の稲ワラ取りでは約1000束、
4tトラック1台、2tダンプ2台、軽トラック2台、
それぞれの荷台をいっぱいにして持って帰ってきた。
高知まで帰ってきたら日が暮れていた。