秋に取れる竹の子『四方竹』。とっても珍しいこの竹の子は、高知県の山間部に生える竹の子です。県内では秋の風物詩として、食卓に並びます。ここ数年、食品の保存技術が上がり、量は少ないものの、県外にも出荷できるようになってきました。当記事では、四方竹の美味しい食べ方のご紹介と、高知県土佐山で収穫できる四方竹を販売致します。
高知土佐山名産の四方竹とは
四方竹は中国南部が原産の竹です。明治10年ごろに高知に入ってきたと言われています。竹の切り口が四角形に見えることから四方竹(しほうちく)と呼ばれます。高知県高知市、南国市中央部の山間部が産地となり、四方竹を栽培し特産品として販売しています。秋の10月初旬から約1ヶ月しか収穫できない、日本でもかなり珍しい竹の子です。
四方竹の収穫の様子
四方竹の収穫は掘るのではなく、ひざ下ぐらいの長さの四方竹をポキっと折って収穫します。春に旬を迎える竹の子とは大きく違い、細長くて綺麗な黄緑色をしています。天ぷらや煮物・炒め物、パスタの具にしても美味しい万能なタケノコです。
四方竹の収穫は、夜明けとともにはじまります。収穫した四方竹を選別するのが大変で、切り口の大きさにより、L、M、Sと定められた規格があります。選り分けた長さをハミ切という大きな包丁がついた機械で切り長さを均一に揃えます。数年前に四方竹の選別機を導入にして、公社の作業も軽減されました。
高知県内で楽しめる四方竹が全国区に!
採れたてを味わえるのは、10月初旬から約1ヶ月間の短い期間のみ。食感はシャキシャキとした独特の食感で、高知県人に昔から愛されています。しかし傷みやすいく、高知県外への流通は長らく叶いませんでした。その為、幻の竹の子とも言われています。夢産地とさやま開発公社では、ボイルしてから出荷するまでの低温管理を徹底することで、賞味期限を延ばし、近年安定した品質での県外発送を可能にしました。皮剥いだ後のサイズ調整し、その後四方竹を10度以下の冷却水で一晩アク抜きをします。
高知県土佐山で取れた四方竹の水煮を販売
四方竹の水煮(¥1,280[税込]/200g)
足が早い四方竹を、灰汁抜き下処理をして真空パックにすることで、賞味期限を半年にする事ができました。今まで旬の時期しか味わえなかった四方竹をお正月も味わえます!
四方竹料理の人気レシピご紹介
四方竹の太さは、太い物は500円玉くらい、細い物は鉛筆ほどです。太い四方竹は、中に寿司飯を詰めて竹の子寿司に。細い四方竹は、人参等と甘辛く炒めたり、お好みで更に唐辛子を加えピリ辛炒めにもお勧めです。また最近寄せられるレシピでは、天ぷらやサラダ、おでんに入れるなど、癖がない筍ですので食べ方は様々です。
簡単!美味しい!”四方竹のピリ辛”
材料(4人前)
- ゆでた四方竹(300g)
- 油(大さじ2)
- 砂糖(大さじ2)
- 醤油(大さじ3と1/2)
- ごま油(少々)
- 七味唐辛子(少々)
作り方
- ゆでた四方竹は斜め薄切りにする。
- 鍋を熱して油を入れ、四方竹と砂糖・醤油を加えて味付けし、汁がなくなるまで炒める。
- 最後に、ごま油を回しかけ七味トウガラシで味を調える。
食感がたまらない!”四方竹の天ぷら”
材料(4人前)
- ゆでた四方竹(200g)
- 衣(卵小一個、冷水カップ1/4、小麦粉カップ1/2)
- 揚げ油(適量)
- 天つゆ(水カップ1、みりんカップ1/2、醤油カップ1/2、削り節カップ1/2、昆布5cm)
作り方
- ゆでた四方竹は、5cmの斜め切りにする。
- 衣は冷水と卵を合わせて、よく溶きほぐし、ふるった小麦粉を入れさっくりと混ぜる。
- 四方竹を衣にからませ、160~180℃の油でからっと揚げる。
- 天つゆの材料を鍋に合わせてひと煮立ちさせ濾す。
*ポン酢にもよく合います。
お寿司に詰めるのが大変と思う時は “四方竹のちらし寿司”
材料(4人前)
- 具材
- ゆでた四方竹(300g)
- 干し椎茸(5g)
- 人参(30g)
- 油揚げ(1枚)
- こんにゃく(1/4丁)
- ごぼう(30g)
- すし飯
- 米(2合)
- 合わせ酢
- 酢(大さじ2+1/3)
- 砂糖(20~30g)
- 塩(6g)
- 生姜(少々)
- ごま(少々)
- 調味料
- だし汁(カップ1)
- 砂糖(大さじ2)
- 醤油(大さじ1)
- 飾り
- 卵(1個)
- 砂糖(小さじ2)
作り方
- 炊いた白飯に、みじん切りの生姜とゴマ、合わせ酢を混ぜてすし飯を作る。
- 四方竹は長さ2cmの斜め薄切りにし、ごぼうは小さめのささがきにし、そのほかの具材はサイの目に切る。
- 2をだし汁で煮、調味料で味付けをして汁を切る。
- 卵は薄く焼いて、錦糸卵にする。
- 1に3を混ぜ器に盛り、4を上に飾る。
*錦糸卵の他にお好みで海苔などもおすすめです。
筍料理の定番 “四方竹の煮物”
材料(4人前)
- ゆでた四方竹(300g)
- 鳥もも肉(100g)
- 人参(1/2本)
- 削り節(適宜)
- 油(大さじ2)
- 砂糖(大さじ1)
- 醤油(大さじ2~3)
- 塩(少々)
作り方
- 鶏肉は一口くらいに切り、鍋を熱して油を入れて炒める。四方竹は3cmの長さに切る。
- 削り節の煮出し汁に1を加え、砂糖、醤油、塩、で味を整え、20分ほど煮る。
*鶏肉と四方竹の相性は最高です。
炒める煮る食べ方以外に “四方竹のサラダ”
材料(4人前)
- ゆでた四方竹(200g)
- カニカマ(50g)
- ミョウガ(1個)
- マヨネーズ(カップ1/3)
- わさび(少々)
- 塩(少々)
作り方
- ゆでた四方竹を、斜め薄切りにする。
- カニカマは5cmの長さに切り、ほぐしておく。
- ミョウガは千切りにし水にさらしておく。
- 四方竹、カニカマをマヨネーズと少量のワサビで和え、塩で味を整え、器に盛り付ける。
- 上に水気を切ったミョウガをのせる。
*マヨネーズ以外に、和風ドレッシングも合います。
ご飯が進む和風四方竹の肉巻き
洋風料理として四方竹グラタン
中華風料理として四方竹のオイスター炒め
イモバルで提供している”四方竹のおでん”
通販サイトの土佐山マルシェで四方竹を使った加工商品を販売
四方竹の水煮(¥1,280[税込]/200g)
足が早い四方竹を、灰汁抜き下処理をして真空パックにすることで、賞味期限を半年にする事ができました。今まで旬の時期しか味わえなかった四方竹をお正月も味わえます!
四方竹のこだわり味噌(¥864[税込]/1瓶)
四方竹入りの贅沢おかず味噌は、ご飯によく合うピリ辛味。そのままご飯の上に乗せて召し上がり下さい。冷奴の上にのせる食べ方もオススメです。
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